オーディオブックを図書館に導入する方法

オーディオブックを図書館に導入するイメージ画像

オーディオブックとは

オーディオブック(Audio Book)とは、小説やビジネス書などの書籍を音声で朗読した録音作品を指します。「目で読む本」ではなく、「耳で聴く本」であることがオーディオブックの特徴です。

オーディオブックは目を使わずに本の内容を理解できるため、通勤時間や旅行中、家事をしながらなどいつでもどこでも聴く読書を楽しめます。また、朗読者の声の表現が加わることで、物語や情報をより生き生きと感じられます。

図書館にオーディオブックを導入するには

図書館にオーディオブックを導入する一般的な流れは以下の通りです。

需要などをリサーチする

まずは、オーディオブックの需要があるかを確認することから始めます。需要があればプレゼンテーションを行って予算を確保し、導入計画を策定しましょう。

オーディオブックの入手先を選定する

オーディオブックを利用者に提供するための入手先を決定します。これには、図書館システムやオーディオブック配信サービスなどとの協力や契約が含まれます。複数の入手先と話し合い、提供されるコンテンツの範囲や利用条件、導入費用などを検討しましょう。

機器や技術の整備

オーディオブックを提供するには、再生機器や音声配信システムなどの整備が必要です。予算や図書館の設備状況に基づいて必要な機器やシステムを選定し、導入しましょう。

利用規約や手続きの整備

オーディオブックの利用に関する規則や手続きを整備します。具体的には利用者がオーディオブックを借りるための手続きや貸出期間、返却方法などを定めます。

宣伝と啓発活動

オーディオブックの導入を図書館の利用者や地域の人々に知らせるために、宣伝と啓発活動を行います。図書館のホームページやSNSなどを活用して、オーディオブックの提供や利用方法についての情報を発信しましょう。

オーディオブックを図書館に導入するメリット

オーディオブックを図書館に導入するメリットは以下の通りです。

バリアフリーの取り組みになる

オーディオブックの導入により、視覚障害者や読書に制約のある人々にとって、図書館の利用がバリアフリーになります。

オーディオブックの導入で視覚障害者は点字図書や視覚支援機器を利用することなく、耳だけで読書体験が可能です。これにより、視覚障害者の読書の自由度が向上し、図書館のサービスを利用できる範囲が拡大します。

若年層が図書館を利用するきっかけになる

若者の読書離れが進んでいる状況において、オーディオブックは新たな読書体験を提供する手段となります。オーディオブックのコンテンツは拡充しており、若者向けのコンテンツも数多く揃っています。

仕事や勉強で疲れていて文字を読むのが億劫な場合でも、オーディオブックなら目を閉じていても読書をすることが可能です。オーディオブックはデジタルメディアに慣れ親しんでいる若者にとっては魅力的であり、図書館の利用を促すきっかけになるでしょう。

オーディオブックを図書館に導入する際の注意点

オーディオブックを図書館に導入する際は、以下の点に注意が必要です。

電子機器の整備

オーディオブックを利用者に提供するには、再生機器や音声配信システムなどの電子機器の整備が必要です。図書館は適切な再生機器を導入し、利用者がオーディオブックをスムーズに利用できる環境を構築しなければなりません。

電子機器を整備する際は複数のサービス提供会社から見積もりを取り、価格や機器の品質、保守・サポートの内容などを比較しましょう。見積もりを取る際には、図書館の予算やニーズに合わせた要件を明確に伝えることが大切です。

ホームページの構築

オーディオブックの提供に関する情報を利用者に知らせるために、図書館のホームページの構築が必要です。オーディオブックの導入後は、利用方法などを図書館の利用者や地域の人々に告知しなければなりません。ホームページは宣伝や啓発に最適なメディアです。

ホームページ上にはオーディオブックの利用方法や貸出条件、提供されているコンテンツなどを詳細に掲載し、利用者が必要な情報を簡単に入手できるようにします。ホームページの構築と同時にSNSのアカウントも開設すると、拡散効果が期待できます。

図書館におすすめのオーディオブック

図書館では以下のカテゴリのオーディオブックがおすすめです。

児童書

図書館が児童書のオーディオブックを提供することで、子供たちの読書体験を豊かにし、言語能力や想像力の育成にも役立ちます。また、児童書のオーディオブックは本の読み聞かせの代替手段になるため、日常生活が忙しい親にもメリットが得られます。

外国語学習

外国語学習のためのオーディオブックは、外国語を勉強している人にとって非常に有益です。リスニングスキルの向上や自然な表現の習得につながり、ネイティブスピーカーの発音を真似ることで正確なイントネーションとアクセントが身に着きます。

文芸書

文芸作品のオーディオブックは、文学愛好者にとって魅力的なコンテンツです。利用者は名作やベストセラー作品をプロの朗読で楽しめます。プロによる臨場感溢れる生き生きとした朗読で、物語の世界により深く没入できるでしょう。

まとめ

オーディオブックの導入は、図書館に多くのメリットをもたらします。読書離れが進んでいる若年層が図書館を利用するきっかけになり、視覚障害者の読書の自由度を高めるなど、バリアフリー化にも貢献します。

図書館にオーディオブックを導入するには需要をリサーチした上で、必要なシステムを整備して、ホームページなどで利用方法などを告知することが必要です。

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