NFT電子書籍とは?電子書籍の二次売買の可能性

NFT電子書籍とは
株式会社メディアドゥと早川書房は6月20日、新レーベルとなる「ハヤカワ新書」で、紙の書籍に本編と同じ内容のNFT化された電子書籍が付属する世界初の「NFT電子書籍付き新書」を発売しました。ハヤカワ新書では、SFやミステリの視点も生かしたあらたな切り口の新書を取り扱い、今後もNFT電子書籍付きの書籍の発売を予定しているとのことです。
電子書籍の二次売買が利益還元に
NFT電子書籍は、ユーザーが二次売買を行うことで利益を還元する仕組みを採用しており、出版社の間で特に関心を集めています。
通常の電子書籍は、二次売買をすることができません。しかし、NFT電子書籍では、ブロックチェーン技術によりトークン(資産価値を保証するしるし)が割り当てられ、ユーザーはそのトークンを他の人に売却することができます。このとき、著者や出版社が売買価格の一部を受け取ることができ、利益還元が実現されます。電子書籍に「個数」に等しい概念を生み出し、二次流通(売買)と継続的な収益・印税分配が可能な仕組みとなります。
また、NFT電子書籍にてアナザーエンディングや解説、設定集などの世界観を広げる内容を収録することで、リッチな読書体験を提供します。動画や音楽なども収録できるため、本編の内容の理解を深め、作品の世界をより拡張します。
そもそもNFTとは
NFT(Non-Fungible Token、非代替可能トークン)は、ブロックチェーン技術を基盤としたデジタルアセットの形態です。これは、デジタルコンテンツや物理的なアイテムに独自の所有権と一意性を付与するために使用されます。NFTは、通常の仮想通貨とは異なり、それ自体が独自の価値を持つもので、交換可能な代替品ではありません。
NFTは、デジタルアート、音楽、ビデオゲームなどさまざまな分野で使用されています。これらのNFTは、その所有権と履歴を透明かつ不変に記録します。これにより、資産として保証され、ユーザーが二次売買する際にもその価値が確立されます。
NFTの人気は、デジタルコレクションの新たな時代を切り拓き、アーティストやクリエイターに新たな収益源を提供しています。NFT市場は急速に成長しており、その将来の展望はさまざまな意見が交錯する中で注目されています。
メディアドゥが運営するNFTマーケット「FanTop」とは
メディアドゥと早川書房の共同プロジェクトとして発表された「NFT電子書籍付き新書」では、メディアドゥが運営するNFTマーケット「FanTop」が大きな役割を果たしています。
「FanTop」は、メディアドゥが開発したNFTプラットフォームで、アーティストやクリエイターが自身のデジタルアート、音楽、映像などの作品をNFTとして販売できます。
「FanTop」の特徴の一つとして、権利者側の意向に合わせ、作品ごとに二次売買の際の収益の割合や、譲渡の可否などを設定することができることが挙げられます。一般的には投機的な意味合いが強いNFTですが、「FanTop」ではコレクティブルで非投機的なプラットフォームの確立を目指しています。
NFT電子書籍を作るならスマートゲートの電子書籍制作
スマートゲートでは紙媒体の書籍を電子書籍化するサービスを提供しています。
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